FXトレーダーのお悩みの初期対処（診断）について: FX専業トレーダー六文銭のつれづれ日記

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FXトレーダーのお悩みの初期対処（診断）について

FXトレーダーのお悩みの初期対処（診断）について

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週初なんで、何書こうか。
掲題のやつは、結構役に立つんじゃないかな。

トレーダーには悩みがつきもの。
ポジポジ病やエントリー恐怖症、損切り見送りやチキン利食いなど、
それこそ色々ある。
ただ、これらの初期対処（診断）を間違えると、永遠に解決しない状態になってしまう。

ちょっと、以下の医者と患者の会話を考えてみよう。

医者：「どうされましたか？」
患者：「どうも最近体調が優れないんですよ。」
医者：「なるほど。」
患者：「肺炎なんですよ、咳がでるのでそうだと思います。」
医者：「わかりました。では診察してみましょう。」
患者：「この咳は肺炎ですよ、私にはわかるんです。
　　　　診察なんていいから、早く薬を出すなり治療をして下さい！」
医者：「（唖然として一瞬絶句…。）」

この患者の言っていることが、明らかにおかしいことは誰でもわかるだろう。
ただ、トレードになると、この患者と同じようなことを言っている人は結構多い。

では、悩んでいる人が非常に多いであろう、ポジポジ病を例にして、説明していく。

１．ポジポジ病の定義は、ハッキリとしているか？

まずはここである。
ここでつまづいている人が、実はかなり多いと思う。

1番ありがちなのが…

本やネットでポジポジ病なるものがあり、エントリー過多のことだと知る。
↓
自分のトレードを見直すと、なんだかトレード数が多い気がする。
↓
自分はポジポジ病だと思い込んでしまい、解決策を求め彷徨い続ける。
（段々と暗示が強くなっていくので、尚更たちが悪い。）

※「トレード数は少ない方がいい」という言葉を表面上だけ捉えて、
無条件に正しいと思い込んでいる人が多いのも関係があるだろう。

上記の何が問題かというと、エントリー過多というが、
そもそも何と比べて多いのか？という観点が全くないことである。

1日に20トレードだと多い？
1ヵ月に100トレードだと多い？？

こんなのは、ただの自分勝手な感覚であり、そんな評価には何の意味も無い。

では、何と比べるのかというと、
「自分の売買ルールの検証結果」である。
売買ルールによって、正しいエントリーが決まるのだから、これ以外にないだろう。

なので、自分の売買ルールや検証結果がないのであれば、
そもそもポジポジ病を論じる段階ではないということである。
そういう人は、まず売買ルール作成や検証をしっかりとやって欲しい。

まとめると、
ポジポジ病とは、リアルトレードで売買ルール以外のエントリーをする状態である。

２．自分がポジポジ病だと判断した根拠は？

ポジポジ病が何かがわかったら、次は自分がポジポジ病なのかを判断する。
では、どうやって判断するのか？

実は、既に答えは書いてあるのだが…。
これは、リアルトレードと検証結果を比べるしかない。

例えば、先月のトレードについて考えてみる。
先月のリアルトレードの売買記録と、
先月の検証結果（ルール遵守率100%と仮定した場合の売買結果）、
この二つを比べる。
そして、リアルトレードにおいて、検証結果にはない、余計なエントリーがあるなら、
それはポジポジ病だと判断できるだろう。

ここで、リアルトレードの売買記録が非常に重要になってくる。
その余計なエントリーとは、どんなエントリーだったのか？
売買ルールの誤解釈なのか？それとも衝動的なものだったのか？
そのときの心理状態はどうだったのか？
これが、ポジポジ病の原因に繋がってくる。

しかし、売買記録を取っていなかったら、原因究明はできない。
「売買記録は必ずつけろ」という言葉はよく聞くと思うが、
こういうところで役に立つのだ。
逆に、こういうときに役に立たない売買記録であれば、
そもそも記録の仕方に問題がある。
（獲得pips数を見て、にやける or 落ち込むためにつけているのではない。）
心当たりのある人は、しっかりと修正して欲しい。

ここまでが、初期対処である。
この後、ようやく解決策の検討に移ることができる。

ちなみに、巷で言われているポジポジ病の解決策の中には、
「自分が確実だと思うところで入る」とか「証券会社に払った手数料を計算する」、
といったようなものもあるそうだ。
ここまで読んだ人なら、
「何だそれは？そんなものが解決策なのか？？」と思ったに違いない。

それはその通りで、まずやるべきことは上記の初期対処なのである。
初期対処をやらずに、こんな解決策っぽいものを拾い集めてきて実践しようとしても、
それはただの時間の無駄であり、何の役にも立たない。

今回の内容は、思い当たる人は割りといるだろう。
ポジポジ病を例にしたが、他の悩みでも応用が効く。
参考になれば、幸いである。

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